手足がふるえて困っている患者さんは多くいらっしゃいます。
ふるえが脳血管障害(脳卒中)からくるものなのではないかと心配されている方も少なくありません。
しかし、実際に脳卒中の初期症状で手足のふるえが出るということは少なく、脳卒中の症状として多いのは手足が動かなくなる「麻痺」です。
このようなふるえの原因としては、パーキンソン病や本態性振戦などの病気が隠れている場合があります。
パーキンソン病について
パーキンソン病の場合はふるえの度合いが大きく、また体が止まっている時に起こります。
パーキンソン病はふるえ以外にも、上手く歩けない(歩行障害)などの、全身の運動機能に影響が出ますので、神経内科での正しい治療が必要となります。
本態性振戦について
本態性振戦とは、中高年にみられるもので手に何かを持ったときにふるえが出ます。
パーキンソン病に比べふるえの度合いは小さい場合が多いようです。
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
甲状腺の働きが活発になると、動悸、疲れやすさ、眼球突出などの症状に加えて、手のふるえを感じることがあります。
ふるえを自覚したら、神経内科で診察・検査を受けることをおすすめします。
まずはご相談ください
ふるえの症状は神経内科が専門の領域になります。
治療やリハビリテーションを行うことで進行を抑えたり症状を軽くすることができます。
患者様の状態に合わせて、神経内科専門医が適切に診断・治療を行わせていただきますので、お悩みの場合は当院までご相談ください。